FC2ブログ

野良猫からの感染? 50代の女性が重症熱性血小板減少症候群(SFTS)感染し死亡 感染ルートに問題点が・・・・。


今日の新聞にショッキングな記事が載っていました



重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に感染した西日本在住の50代の女性が死亡したとの記事でした
この病気はダニの吸血により感染が成立しますが、しかし今回は痩せて体調の悪い野良猫を保護しようとした際に噛まれ、それによって感染、発症、死亡したと報告されました

病気の詳細につきましてはこちらをご確認ください
厚生労働省ホームページ
「重症熱性血小板減少症候群に関するQ&A]
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html

一般的にはこの病気はダニの吸血により感染が成立すると言われております
しかしウイルスを保有している動物からも感染する可能性があるとは今まで言われていましたが、今回が本当に猫からの感染からならば初めてダニ以外の感染で死亡したことになります

感染環

ウイルスを保有する野生動物を吸血したダニが伴侶動物の犬・猫などを吸血することにより容易に家庭内に病気が侵入可能となります

獣医療における感染症分野の第一人者である山口大学の前田先生のレポートです

http://www.eiken.co.jp/modern_media/backnumber/pdf/MM1602_01.pdf

ここで使用している図はすべてこのレポートから引用させていただいております

このレポートを読んでもらうと分かりますが四国での発生が非常に多く特に徳島、高知が死亡者数が多くなっています

発生地区別

(このレポートが出た時には香川県での死亡例がありませんでした)

流行地の野生動物の抗体検査では抗体陽性率(昔このウイルスにかかったことがある動物)が多くなっており、一頭の陽性動物に多くのダニが寄生することによってさらなる感染の危険が増えております
そして年々その陽性率も増えております

アライグマの感染数推移


それと今年になって山口大学のこのグループが飼い猫からのウイルス分離も行っており、より一層感染の機会が増えてきております

発症時期は夏場に多いと報告されております

月数患者数

これは初夏から夏にかけてが一番吸血する時期に当たり、秋の産卵に向けてダニが活発に活動をしているためなのでこの時期に患者数が増加します

ライフサイクル

吸血に1週間はかかると言われております
どうしても被毛が濃いので発見することが難しいことが多いと言われております

家庭内にこのウイルスを持ち込ませないためにはわんちゃんやねこちゃんにもダニ予防をしっかりすることです

ダニ予防をしっかりすると万が一ダニが吸血してもすぐに脱落すると言われております
わんちゃんでは「バベシア症」も香川県は濃厚汚染地区なのでお外に行く子はすべて予防が必要です

野良猫からのウイルス分離ができたのかどうか不明ですが伴侶動物からの感染を注意しなければいけないと思います



<診察終了時刻変更のお知らせ>
7月31日(月)は都合により診察終了を18時とさせていただきます。大変ご迷惑をおかけいたしますがどうぞご了承ください




プロフィール

みんなのどうぶつ病院

Author:みんなのどうぶつ病院
香川県坂出市にあるどうぶつ病院です。2016年1月1日より先代より稲田どうぶつを引き継ぎました。病院に関わる獣医師、どうぶつ看護などスタッフや、飼い主様、どうぶつ達そして地域の方々すべてのみんなが笑顔になれるようなどうぶつ病院を目指しております。
 当ブログを通じて多くの情報提供していけたらと考えております。休診のお知らせなど来院させる前に診察状況をご確認の上ご来院ください。

どうぶつ達に優しい医療を目指し、どうぶつ達とそのご家族方の苦痛と不安を取り除くことを理念にしております。みんなが笑顔になれる病院を目指しておりますので、何かお困りの事や疑問点、そして治療の内容やお薬の事など何かわからない事がりましたら是非病院にて声をかけてくださいね!

最新記事
リンク
検索フォーム
QRコード
QR
月別アーカイブ
カテゴリ