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健康診断を毎年行いましょう!

昨日の午前中は緊急手術を行いました

いつもとっても元気なゴールデンレトリバーの男の子が元気消失しフラフラした状態でお見えになりました

前の晩に仕事から帰ってきたらこのような状態だったそうです

お口の粘膜が白っぽく見えたので貧血がありそうな感じでしたので血液検査と超音波検査を行いました
血液の濃さを示すHT(ヘマトクリット値)が昨晩近所の病院の検査では40%で貧血の原因はわからなかったそうです
測定してみたら34%と貧血がずいぶん進んでおりました
昨年の健康診断時にはHtが50%あったので40%なっても犬の正常値範囲内ですが、この子の正常値からはずいぶん低くなっておりました。

血液検査と同時に超音波検査を実施したところ脾臓に腫瘍があり、お腹の中に液体が溜まっていることがわかりました。
元気のなさと貧血があったことから脾臓の腫瘍が破裂してお腹の中に血液が溜まっていると想像して、針を刺して液体を回収した通ろ、やはり血液に近い液体が回収されました

ここから時間との戦いが始まりました
すぐに血管を確保し麻酔をかける準備をし、一刻も早く脾臓を摘出し血液の漏れを止めなければなりません
外来中でしたが受付で待っていた全ての方が了承を頂き緊急手術に臨みました

お腹を開けてみると想像どうりに血の海になっておりました
吸引機で回収した血液は1リッター以上で、脾臓の腫瘍も大きく手術はとても大変でした

手術も無事に終わり経過を観察しておりますがあんなにいつ亡くなってもおかしくない状況下での手術でしたが今日には食欲も元気もほぼ元に近い状態になりスタッフ一同皆驚きました!

僕たちが検査を行ってその検査結果を判断するのに必要なのが正常値(もしくは正常範囲)です
ただこれはあくまでも多くの個体の検査結果から導き出されたものなのでこれに当てはまらない子も多く存在します

毎年同じ時期に血液検査を行い、個体の正常値を見つけておくことが重要です
その個体の基準値を元に診察・検査を行うのがかかりつけ医だと当院では考えております

定期的な検査で安心を得るだけではなく検査結果の推移を見守っていくことをお勧めしております


プロフィール

みんなのどうぶつ病院

Author:みんなのどうぶつ病院
香川県坂出市にあるどうぶつ病院です。2016年1月1日より先代より稲田どうぶつを引き継ぎました。病院に関わる獣医師、どうぶつ看護などスタッフや、飼い主様、どうぶつ達そして地域の方々すべてのみんなが笑顔になれるようなどうぶつ病院を目指しております。
 当ブログを通じて多くの情報提供していけたらと考えております。休診のお知らせなど来院させる前に診察状況をご確認の上ご来院ください。

どうぶつ達に優しい医療を目指し、どうぶつ達とそのご家族方の苦痛と不安を取り除くことを理念にしております。みんなが笑顔になれる病院を目指しておりますので、何かお困りの事や疑問点、そして治療の内容やお薬の事など何かわからない事がりましたら是非病院にて声をかけてくださいね!

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