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乳歯のお話です  


乳歯のお話です

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写真では上顎の犬歯の後ろにある細い歯が乳歯です。下顎の舌側にチョコと見えるのが永久歯で外側が乳歯になります。
この子はなかなか歯が抜けないと相談がありお口を見たら4本の犬歯と3本の臼歯の乳歯が残っていました
すでに生後6ヶ月を過ぎ乳歯が永久歯と並んで半月近く経ったので急遽乳歯抜歯処置を行いました

<歯の交換>
永久歯は萌出時期が近づくと乳歯の歯根を吸収しながら押し出すように萌出します。しかし歯根の吸収が十分に行われず乳歯が脱落しない場合には乳歯遺残が起こります。特に乳犬歯で起こります。
切歯、臼歯:乳歯の真下ややや内側から永久歯が萌出するので永久歯が乳歯を押し出す形
切歯:上顎犬歯は乳歯の前方(鼻の方)、下顎犬歯は舌側(内側)

永久歯が乳歯の高さの半分になったら一般的には乳歯が脱落します。永久歯と乳歯が併続するのは上顎犬歯で1〜2週間、下顎犬歯で1週間でそれ以外の歯は数日間のみ。それ以上の期間併続するのは異常、永久歯の高さが2/3以上で併続するのも異常なので早期の乳歯抜歯が必要です

<乳歯遺存を放置しちゃいけない訳>
遺存乳歯の放置は永久歯の不正咬合を招き、異常な歯列による口内炎、歯肉炎、歯周炎を起こすため抜歯が必要です。

つまり・・・・・。
本来なら乳歯と永久歯が共存する期間は極めて短いものです
切歯・臼歯では数日以内
上顎犬歯では2〜3週間
下顎犬歯では1〜2週間

それを超えたものは抜歯をしなければなりません(生後6〜8ヶ月)

これを過ぎると50数%で不正咬合が起きると報告されております

つまり乳歯のトラブルは避妊・去勢手術まで待てないことが数多くあります
特にプードルなどの歯の長い犬種は早期に対応する必要があります

半年検診

生後半年を迎えるわんちゃんに今年からお葉書を送るようにしております
まだ文面は変わる予定ですが乳歯検診と避妊去勢手術の相談に関するものです

これも先制医療を目指すためのステップなので早期介入・早期対応を心がけます

プロフィール

みんなのどうぶつ病院

Author:みんなのどうぶつ病院
香川県坂出市にあるどうぶつ病院です。2016年1月1日より先代より稲田どうぶつを引き継ぎました。病院に関わる獣医師、どうぶつ看護などスタッフや、飼い主様、どうぶつ達そして地域の方々すべてのみんなが笑顔になれるようなどうぶつ病院を目指しております。
 当ブログを通じて多くの情報提供していけたらと考えております。休診のお知らせなど来院させる前に診察状況をご確認の上ご来院ください。

どうぶつ達に優しい医療を目指し、どうぶつ達とそのご家族方の苦痛と不安を取り除くことを理念にしております。みんなが笑顔になれる病院を目指しておりますので、何かお困りの事や疑問点、そして治療の内容やお薬の事など何かわからない事がりましたら是非病院にて声をかけてくださいね!

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