- 2015-04-06 :
- 病院での出来事
ダニがいました!
週末も雨
せっかくの桜も散ってしまったことでしょう
今日午前中にお見えになったわんちゃん
狂犬病の注射でお見えになりましたが、全身健康状態をチェックしたら・・・・。
右目の上に吸血中のダニを見つけました

拡大してみるとこんな感じです

ピンセットを使って丁寧に取り除くと・・・・。

約5mm大のダニが吸血しておりました
潰してみると中から吸血したどす黒い血液が出てきました
ダニはバベシア症という赤血球表面に寄生する大変恐ろしい病気を媒介(うつす)します
バベシア症とは?
Babesia gibsoniなどのバベシア原虫の感染によりおこる、貧血(溶血性)、血小板減少症、発熱、脾腫などを起こす病気です
ダニの体内で増殖したバベシア原虫が吸血の際に唾液を介して犬の体内に侵入します。
マダニは哺乳動物に対して5〜10日間の吸血を行うが、バベシア原虫を保有したマダニがこの病気を媒介するためには少なくとも2〜3日間の吸血が必要と言われております。
滴下する製剤、経口投与製剤などのダニ・ノミ予防薬を投与すると、ダニやノミがその個体を吸血することによって薬剤の効果が発揮されます。
予防を行うとダニやノミが近付けなくなるのではなく、吸血し薬剤がダニやノミの体内に入ることによって薬の効果が出ます。つまり吸血すると薬理効果を発揮し速やかに死滅します
バベシアがダニからわんちゃんに移動するのに2〜3日間かかるので、速やかに死滅することにより感染防御となります。
まずはしっかり予防をし、病気の感染を防ぎましょう!