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子宮蓄膿症という病気は防げます!

昨日の晩の緊急手術は子宮蓄膿症でした
飼い主の方がおりものが多く出ているとのことで来院されました

写真は手術直前の写真です
外陰部から茶色に近いおりものが流れています



お腹を開けた時の写真です
あまりにも生々しいので写真は加工してあります



手術は無事に終わり今日の朝から食欲もあり元気に退院しました。

子宮蓄膿症とは??

<原因>はっきりとした原因は不明ですが、子宮に膿が溜まることによって起こります

<発症>避妊手術をしていない中〜高齢の雌犬がかかる病気です
    特に犬では6歳以上の雌犬で発情終了後8週間前後に症状を示すことが多い

<発生率>犬:1%以上  猫:約0.3%

<症状>細菌感染が主な原因と考えられ、開放型と閉鎖型の2タイプがあります
   (ほぼ開放型ですが閉鎖型が15〜30%程度の割合でみられます)

◎開放型:発情に続き、外陰部が腫れ、血様〜膿様のオリモノの排出が認めまれます。
     オリモノ排出は犬はしきりに陰部を舐めてしまうので気がつくのが遅れてしまうことがあります
◎閉鎖型:オリモノの排出が起こらず子宮内に貯留する場合は経過の進行とともに腹部が増大・下垂し、
     肥満と勘違いすることがあります。

⭐︎両型とも飲水量が増え、排尿の回数、量とも増加します。体温が高めに移行し、嘔吐を繰り返したり、元気食欲が消失し、体重減少が認められることがあります

◎症状のポイント
・元気消失
・水の飲む量が増える、尿量が増える
・陰部からの排膿、または腹部膨満
・発熱
・嘔吐

<診断>
・血液検査⇨白血球数の増加、CRPの上昇
・レントゲン検査⇨子宮の腫大の確認
・超音波検査⇨子宮の液体貯留の確認

<治療>
根治療法は、外科的な卵巣子宮全摘出
症状が進行して病態が悪化すると外科的治療に対するリスクも高く、腎不全や敗血症性ショック、播種性血管内凝固(DIC)を誘発し、死に至る疾患です。

<術後の合併症> 海外の報告では術後の死亡率が10%との報告もあります
・エンドトキシンショック
・腹膜炎
・術後腎不全

<予後>
1、外科的治療(卵巣子宮摘出術)を行えば、完治する
2、内科的治療(抗生剤投与など)では次回発情以降に再発の危険性が非常に高い

発見次第手術が第一選択肢です
若いうちに避妊手術を行っておけば防げる病気です
初めての発情が来る前に避妊手術を行うと乳腺腫瘍の発生も同時に防ぐことができます

当院では避妊手術を勧めているのは病気を防ぐということなので
プロフィール

みんなのどうぶつ病院

Author:みんなのどうぶつ病院
香川県坂出市にあるどうぶつ病院です。2016年1月1日より先代より稲田どうぶつを引き継ぎました。病院に関わる獣医師、どうぶつ看護などスタッフや、飼い主様、どうぶつ達そして地域の方々すべてのみんなが笑顔になれるようなどうぶつ病院を目指しております。
 当ブログを通じて多くの情報提供していけたらと考えております。休診のお知らせなど来院させる前に診察状況をご確認の上ご来院ください。

どうぶつ達に優しい医療を目指し、どうぶつ達とそのご家族方の苦痛と不安を取り除くことを理念にしております。みんなが笑顔になれる病院を目指しておりますので、何かお困りの事や疑問点、そして治療の内容やお薬の事など何かわからない事がりましたら是非病院にて声をかけてくださいね!

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